過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群（かびんせいちょうしょうこうぐん、英: Irritable Bowel Syndrome、略称: IBS）は、腸の機能障害によって引き起こされる一連の症状を指す医学的な用語です。IBSは、腸の運動性や感覚の異常な変化によって腸内環境が乱れ、腹痛、腹部膨満感、便通異常などの慢性的な症状を引き起こします。
過敏性腸症候群の症状
・腹痛
・不快感
・下痢
・便秘
・下痢と便秘の交互に続く
・腹部膨満感
・吐き気
・胃酸逆流
・食欲不振
・疲労感
・不眠症
・頭痛
・不安な気持になる
・うつ病
など
消化器症状がある場合もあれば、その他の身体的および精神的な症状が関連していることがあります。上記の症状に該当するが原因が分からない方は、消化器内科を受診することをおすすめします。過敏性腸症候群はお薬を服用すると症状が楽になる病気です。我慢せず、すぐに受診しましょう！奈良県斑鳩町の植嶋医院は消化器を専門的に診られる医師が診療します。過敏性腸症候群の症状を緩和させる薬を処方することも可能ですので、まずは下記より外来のご予約をお取りください。
過敏性腸症候群の原因診断
過敏性腸症候群の正確な原因は不明ですが、以下の要因が関与していると考えられています
腸の運動性の異常
腸の運動性が亢進したり低下したりすることで、便の通過が速すぎたり遅かったりします。
神経・脳内伝達物質の異常
腸と脳の間での神経・脳内伝達物質の異常が関与していると考えられています。これは、腸管内の神経系と中枢神経系の相互作用によって引き起こされる可能性があります。
炎症性および免疫関連の要因
腸管内の軽度の炎症や免疫反応が、過敏性腸症候群の症状に寄与する可能性があります。
上記の要因や異常は自律神経の乱れからきているのではないかと考えられています。自律神経とは体内のさまざまな臓器や組織に対して興奮や活動状態を促す信号を送る役割の交感神経と、体内のさまざまな臓器や組織に対してリラックスや休息状態を促す信号を送る役割の副交感神経のことを指します。その二つのバランスが乱れると過敏性腸症候群を発症する可能性が高いと考えられています。
自律神経の乱れとは
自律神経の乱れは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態を指します。通常、自律神経は体内の機能を調節し、交感神経と副交感神経が交互に活動することでバランスが保たれます。しかし、さまざまな要因によりこのバランスが乱れると、身体や精神のさまざまな問題が引き起こされる可能性があります。
ストレス反応の亢進
自律神経の乱れは、ストレス反応が亢進することを意味します。交感神経が過剰に活発化し、心拍数の上昇、血圧の上昇、筋肉の緊張、不安感などの身体的な反応が増加します。
消化器症状
自律神経のバランスの乱れは、消化器官にも影響を与えます。例えば、副交感神経の活動不足により消化液の分泌や腸の運動が低下し、胃痛、消化不良、便秘などの症状が現れることがあります。
睡眠障害
自律神経の乱れは、睡眠にも影響を与えることがあります。交感神経の亢進により、眠りにくさ、浅い睡眠、夜間覚醒などの睡眠障害が起こることがあります。
気分変動と精神的影響
自律神経の乱れは、気分の変動や精神的な影響をもたらすことがあります。交感神経と副交感神経のバランスの崩れがストレス、不安、うつ症状の増加などを引き起こすことがあります。
自律神経の乱れは、ストレス、不規則な生活習慣、栄養不良、過労など、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
過敏性腸症候群の治療と管理
過敏性腸症候群の治療は症状の軽減や管理を目的としています。以下に一般的な治療法のいくつかを示します。
食事の管理
食事による症状のトリガーを特定し、摂取する食品や飲み物を調整することが重要です。個々の体験に基づいて、食物繊維の摂取量や脂肪や乳製品の摂取を調整するなどの対策が行われます。
ストレス管理
ストレスは症状の悪化に関連していることが多いため、ストレス管理技術やリラクゼーション法（瞑想、ヨガなど）を取り入れることが有効です。
薬物療法
症状の管理には、下剤や抗下痢薬、抗うつ薬、抗不安薬などの薬物が使用される場合があります。ただし、個々の症状に応じて適切な薬物療法が選択されます。
サプリメントの使用
プロバイオティクスや食物繊維サプリメントなどのサプリメントの使用も、症状の緩和に役立つ場合があります。
治療法は個人によって異なる場合がありますので、適切な治療方法を見つけるためには医師の診断結果が重要です。当院では、問診回答の内容や症状に基づいて適切な治療プランを提案し、必要に応じて専門の医療機関を紹介することもあります。
本ページをご覧いただき、自分自身「過敏性腸症候群」かもしれないと思った方は一度、植嶋医院で受診しましょう。
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